米VMwareは7月1日,サーバー向け仮想マシン・ソフトのVMware GSX Serverをバージョンアップした。同社のWebサイトからダウンロードでき,既存のVMware GSX Server 3.0のユーザーは,無償でバージョンアップできる。

 新バージョンの3.1(ビルド9089)は,同社が6月11日にバージョンアップしたデスクトップ向けのVMware Workstation 4.5.2と同様に,AMD64/Intel EM64Tに試験的に対応した。64ビットのホストOS上で,32ビットのゲストOSを動かせる。ほかにも,ゲストOSとして最新のLinuxカーネル2.6を使えるようにした。

 さらに,同社独自の仮想マシン環境管理ソフトであるVirtualCenterにも新たに対応した。VirtualCenterは,VMware ESX/GSX Serverが稼働する複数のマシンを集中管理するソフト(該当ニュース)。あるマシンで稼働しているゲストOSをシャットダウンすることなく,別のマシンに動的に移動する機能も備える。これにより,ダウン・タイムなしに負荷分散やサーバー・メンテナンスが可能になる。なお,VirtualCenterも,VMware GSX Serverに対応するため同時にバージョン1.1にバージョンアップした。

(山口 哲弘=日経Windowsプロ