独SAPは,中国の大連に新しいサポートセンター「SAP Global Support Center(GSC)」を開設することを現地時間9月15日に発表した。GSC Chinaは,中国,日本,韓国を含むアジア太平洋地域の顧客向けサービスとサポート提供の拠点となる。

 GSC Chinaは,SAP社が同地域に抱える4200を超える顧客に対して現地語でサポートを提供する。GSCは,これまでアイルランド,スペイン,オーストラリア,インドに開設されており,中国は5番目となる。GSC Chinaは,顧客向けに24時間サポート・サービスを提供する「Active Global Support」のネットワークに組み込まれる。

 GSC Chinaは,1000万ユーロ(およそ1220万ドル)を投じて開設。中国語,日本語,韓国語,英語を母語とする従業員約130人でスタートする。顧客の増大に伴って,従業員を拡大できる構造になっている。マルチナショナルのサポート・チームは,SAP社員と新しく採用された従業員で構成され,オンライン・モニタリング,問題解消,リモート管理といったサービスやサポートを提供する。また,SAPソリューションのパフォーマンス最適化を支援するために,プランニング,実装,運用,アップグレード,メインテナンスのコンサルティングも提供する。

 同社は,2003年に上海に研究開発センター「SAP Labs」も設立している。

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