韓国のHynix Semiconductorは,中国に半導体工場を建設する計画を,韓国で現地時間8月18日に発表した。同社はすでに中国の江蘇省無錫と契約を締結したという。

 新工場は,2005年後半に建設を完了し,2006年から量産体制に入る見込み。

 Hynix社は同工場により,長期的な競争力を維持するための足場を固めることができるとしている。「仏伊合弁のSTMicroelectronicsとの提携に関する12インチ・ウエーハ向け生産規模拡張を進められるほか,生産コストが低いため,コスト競争力の強化を図り,中国市場でのリーダー的地位を確保できる。また,相殺関税などの問題の解決にもつながる」(同社)

 ちなみに米メディアの報道(<a href="http://www.infoworld.com/article/04/08/18/HNhynixchina_1.html" target="_blank"InfoWorld)によると,台湾のTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)も中国の上海近郊に工場を建設し,年内に量産体制に入る予定だという。米Motorolaも中国の天津北部に工場を持っていたが,2003年に中国Semiconductor Manufacturing International(SMIC)に譲渡している。

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