米Dellは,中国Red Flag Software(中科紅旗軟件技術)の「Red Flag Linux」を搭載したPowerEdgeサーバーの販売を開始する。同社が現地時間12月4日に発表した。これは,中国におけるDell社のシェア拡大を狙ったもの。同Linuxバージョンの動作認定は11月初旬に完了していた。

 中国の顧客は,特定のDell PowerEdgeモデルにおいてRed Flag Linuxのバンドルを選択できるようになった。Dell社のPremier Enterprise Support Service加入者には,同社から直接Red Flagのサポートが提供される。

 Red Flag社は,サーバー,デスクトップ,消費者家電向けLinuxバージョンを販売している。同社は,中国科学院(Chinese Academy of Sciences)から誕生し,中国政府からの資金投資を受けている。

 Red Flag社との関係は,中国において顧客を獲得する上で重要な要素と考えられている。9月には米Hewlett-Packardと同社が開発とマーケティングで提携している。また,米Oracleと米IBMもそれぞれのデータベース製品にRed Flag社のLinuxバージョンをバンドルするために同社と協調している。

◎関連記事
中国のLinuxベンダー大手と米OracleがLinuxソリューションで戦略的提携
米Sunが同社初のx86ブレード・サーバーを発表,Athlon搭載,Solaris/Linux対応
「中国のソフト開発市場,Windows向けが主流だがLinuxへの関心は北米以上」,米調査

発表資料(1)
発表資料(2)