米XeroxのGlobal Services事業部門は,米Microsoftと提携したことを米国時間9月14日に発表した。両社の提携は,企業の重要な情報への従業員のアクセス向上を支援するもの。

 両社は,Xerox Global Servicesのドキュメント管理技術とMicrosoft社の技術を組み合わせることにより,顧客のXMLをベースとするコンテンツの管理を支援する。同ソリューションは,情報にタグ付けを行い,従業員が必要な時に正確に情報を取り出すことができるようにするもの。

 「Xerox社との提携は,Microsoft社が顧客にもたらすビジネス・バリューを強化するものである。Xerox社のドキュメントとコンテンツ管理の技術は,企業のプロダクティビティを促進し,従業員のプロダクティビティを向上させるソリューションを市場に投入するための重要な要素である」(Microsoft社.NET Market Development部門ジェネラル・マネージャのJane Landon氏)

 両社の提携では,品質管理手法Six SigmaをベースとするXerox Global Services事業部門の「Information Worker Productivity Assessment(IWPA)」を利用する。IWPAでは,まずXerox社の専門家が対象となる企業,従業員がコンテンツとドキュメントを作成,共有,管理する方法を評価する。その後,Microsoft社とともにIWPAデータを使って,効率の向上,コスト削減,重要な情報へのアクセスの改善を行なうための方法を判断する。

 Xerox社は,Microsoft Office 2003に組み込まれたスマート・ドキュメント機能により, 企業がXMLとXML Web Servicesを利用してドキュメントを多用するビジネス・プロセスを合理化するのを促進する。

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