米VeriSignは,DNS(Domain Name System)サーバーの更新間隔を短縮することを米国時間9月9日に発表した。これまで1日に2回だった「.com」および「.net」のDNSサーバーのレジストリ・データベース・ファイル更新を,数秒ごとに1回実行する。

 13台のすべての「.com」および「.net」DNSサーバーを対象とし,3500万件以上のドメイン名の変更を,数秒間隔で更新する。「従来より迅速に,ドメイン名登録からWebサイトの公開が行える。また,ホスティング・プロバイダや登録内容を変更した場合でも,サービスの継続性を保つことができる」(VeriSign社)

 ドメイン名の変更をすばやく反映することで,ドメイン名登録者やISPは,DoS攻撃などのトラブルが発生した場合にも即座に対応措置をとることができる。

 「インターネットは非常に短期間で,企業や消費者にとって必要不可欠なコミュニケーション・ツールとなった。そのため,たとえわずかな時間でも,サービス中断による影響は深刻なものになる」(VeriSign社Naming and Directory Services部門バイス・プレジデント代理のRaynor Dahlquist氏)

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