米Oracleは,同社のデータベース管理システム「Database 10g」およびJ2EE向け開発環境「JDeveloper 10g」を,米Apple Computerの次期サーバーOS「Mac OS X Serverバージョン10.4(Tiger Server)」を利用する開発者に提供する。Oracle社が米国時間6月30日,サンフランシスコで開催中のJava開発者会議「JavaOne Developer Conference」とApple社の開発者会議「2004 WWDC」で明らかにしたもの。いずれも2004年後半に無料でダウンロード可能となる。

 Oracle社は,「Mac OS X上でJ2EEやWebサービスを開発するJava開発者は,オープンな標準仕様によって生産性を向上できる」と説明する。またユーザーは,「UNIXベースのMac OS X Serverが動作するPowerPC G5搭載サーバー『Xserve G5』で,コスト効率の高い,拡張性と信頼性に優れたデータベース・ソリューションを運用できるようになる」(同社)。

 なお,Mac OS X対応Oracle Database 10gのプレビュー版「Database 10g Early Adopters Release 2 for Apple Mac OS X」は,同社の開発者コミュニティWebサイトOracle Technology Networkで直ちにダウンロード可能。

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