米Apple Computerは米国時間4月14日に,2004会計年度第2四半期(2004年1~3月期)の決算を発表した。売上高は19億900万ドルで前年同期と比べ29%増加した。純利益は4600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は12セント)で,前年同期の純利益1400万ドル(同4セント)から3倍強増加した。

 1月~3月期の粗利率は27.8%で,前年同期の28.3%からやや低下した。米国以外の収入は,総売上高の43%を占めた。

 なお,当期の決算には課税後のリストラ費用700万ドルが含まれる。この一時的な費用を除いた場合,1月~3月期の純利益は5300万ドル(希薄化後の1株当たり利益は14セント)となる。

 Apple社が当期に出荷したMacintoshは74万9000台。また,「iPod」の出荷台数が過去最高の80万7000台に達し,前年同期比909%増と急成長を遂げた。

 Apple社CEOのSteve Jobs氏は,「当期は売上高が前年同期比で29%伸びたほか,EPSが200%も成長するなど,素晴らしい業績を達成できた。事業の大部分が成長したが,とりわけiPodの伸びが目覚ましく,過去最高の80万7000台を販売した」と述べた。

 Apple社CFOのFred Anderson氏は,「売上高が3期連続で2ケタ成長を遂げ,大変満足している」と述べ,2004会計年度第3四半期(2004年4~6月期)の業績について次のように予測した。「売上高は約19億2500万ドル,GAAP(会計原則)ベースの希薄化後の1株当たり利益は12~13セントと,いずれも成長率が2ケタ台になるだろう」(同氏)

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