米Dellは米国時間4月7日に,2005会計年度第1四半期(2004年2~4月期)の売上高が従来予測を上回る見込みであることを明らかにした。

 同社は2月12日の2004会計年度第4四半期(2003年11月~2004年1月期)決算報告時に,2004年2~4月期の売上高を前年同期比約17%増の112億ドルと予測していたが,同20%増の114億ドルに達する見通しだという。また1株当たりの利益は,これまでの予測と変わらず同22%増の28セントとなる見込み。

 Dell社社長兼COOのKevin Rollins氏によると,売上高の上方修正は,主に米国以外での成長によるものだという。また,製品やサービス全般にわたって需要が高まっており,「サーバー,ストレージ・システム,プロフェッショナル・サービスが急速に伸びているほか,新規参入した印刷および画像事業も好調だ」(同氏)。

 同社はまた,当期の株式買い戻し予算を,当初予定していた6億ドルから11億ドルに拡大する計画も明らかにした。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,Dell社CEOのMichael Dell氏は「年間売上高600億ドルという目標に,比較的早く到達できそうだ」と語った。同社がその目標を掲げた2002会計年度の売上高は310億ドルだったが,2003会計年度は370億ドル,2004会計年度は410億ドルと,順調に増収している。アナリストの予測では,2007会計年度に631億ドルの売上高に達する見通しである。

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