米Sun Microsystemsが,2004会計年度第3四半期(2004年1~3月期)決算の速報値を米国時間4月2日に発表した。売上高は約26億5000万ドル。会計原則(GAAP)ベースの純損失は7億5000万ドル(1株当たり損失23セント)~8億1000万ドル(同25セント)の範囲。一時的な費用を除いた場合の純損失は,2億ドル(同6セント)~2億6000万ドル(同8セント)と見込む。

 Sun社は構造改革をさらに推進するため,約3300人の人員削減と各種資産の売却も実施するとしている。同社では,その影響で約4億7500万ドルの費用が今後数四半期にわたって発生するとみる。そのうち約2億ドルは当期に計上する。

 また同社は同日,同社のソフトウエア担当上級副社長のJonathan Schwartz氏が社長兼COOに就任することも明らかにした。「後任のソフトウエア担当上級副社長は近いうちに任命する」(Sun社)

 Schwartz氏はコンサルタントとして米McKinseyに勤務した後,Lighthouse Design社CEOとなった。1996年にSun社がLighthouse社を買収したのを機にSun社に移籍。ソフトウエア部門運営,Java技術製品マーケティング,長期計画立案の戦略責任者,企業合併/買収,主要戦略投資などを担当した。

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[発表資料(決算と人員削減)]
[発表資料(新社長)]