米Sun Microsystemsは,新しいソフトウエア担当上級副社長にJohn Loiacono氏を任命した。同社が米国時間4月5日に明らかにした。これは,前任のJonathan Schwartz氏が社長兼COOに就任昇格したことに伴う人事。Loiacono氏は,同日より同事業部門を統率する。

 Loiacono氏は,「引き続きデータセンター,デスクトップ環境,モバイル・デバイス,スマートカードに至るエンド・ツー・エンドのネットワークソリューションの提供に注力しながら,Microsoft社と新しい協調体制を築いて,Microsoft製品ともっとも互換性の高いソフトウエアを提供することを計画している」と述べている。

 Sun社とMicrosoft社は,Javaに対する改変を含め,係争中のすべての訴訟で和解するほか,今後10年間にわたる技術協力や特許の相互利用などについても合意に至ったことを4月2日に発表している。

 Loiacono氏は,同社のオペレーティング・プラットフォーム部門上級副社長を務め,Java Enterprise SystemとともにSolaris,Linuxプラットフォームの戦略を担当し,SPARC,AMD Opteron,Intel/Xeonプロセサへの対応に尽力した。それ以前は,同社の最高マーケティング責任者を務め,同社ブランド,マーケティング,マーケティン・コミュニケーションの戦略を管理した。同社には,1987年に入社した。

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