ドイツT-Mobile Internationalの米国法人T-Mobile USAは,同社の無線LANアクセス・サービスのローミング・エリアを欧州5カ国に拡大したことを米国時間2月24日に発表した。

 ユーザーは,オーストリア,チェコ,ドイツ,オランダ,英国で,米国内と同じユーザー名とパスワードを使って,T-Mobile HotSpotサービスを利用できるようになる。現在欧州では,コーヒー・ショップの米Starbucksや大手ホテルなど700カ所以上がT-Mobile HotSpotを導入しているという。

 またユーザーは,欧州のホットスポット設置場所をT-Mobile社のWebサイトで事前に確認できる。

 T-Mobile社副社長兼T-Mobile HotSpot USA部門担当ジェネラル・マネージャのJoe Sims氏は「米国では,4100カ所以上のホットスポットによってシームレスなWi-Fiサービスを実現している。欧州でも当社のお馴染みのロゴをあちこちで見かけるようになるだろう」と述べた。

 なお米メディア(CNET News.com)によると,同社は米国の空港でもホットスポットの設置場所を増やす。今月から,ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港とサンフランシスコ国際空港にホットスポットを配備するほか,年内にフィラデルフィア,ボストン, ニューヨーク・ラガーディアなどの空港でも無線LANアクセス・サービスを開始する予定。

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