米Hewlett-Packardと米Time Warnerは,TIME誌のデジタル・アーカイブを作成することで提携した。両社が米国時間2月17日に発表した。1923年の創刊号から発行されたすべてのTIME誌を収め,オンライン・リソースとして提供する。およそ80年間に発行されたTIME誌は4000号を超える。

 同アーカイブは,HP Digital Asset Management技術を使って設計,開発,実装が行なわれる。同技術は,リッチ・メディアのコンテンツの作成,包括的な管理を行なうための製品,システム,サービスで構成される。

 TIMEデジタル・アーカイブ・システムは, TIME誌全号のページをスキャンして最適化を施し,アーカイブに収める。HP Adaptive Enterprise技術には,HP OpenView Adaptive Managementソフト,HP ProLiantサーバー,HP StorageWorksシステム,HP LabsとHPプロフェッショナル・サービスが開発したソフトウエアが含まれる。

 アーカイブのテキストは抽出され,ユーザーがTIME誌のWebサイト「TIME.com」上で検索して読むことができるようになる。

 「読者は,TIME誌のアーカイブへの利用に対して非常に興味を示している。発行されたすべてのTIME誌は数セットしか存在しないため,同プロジェクトによってTIME誌の歴史にアクセスしやすくなる。同アーカイブは,専門家と一般ユーザー向けにユニークな検索ツールを用意するため,コンテンツはTIME誌購読に付加価値を与えると考えている」(TIME誌マーケティングのTaylor C. Gray氏)

 オンライン・アーカイブは,5月にサービス提供を開始する予定。

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