米EarthLinkは,2003年第4四半期の決算を米国時間1月27日,発表した。純利益は1070万ドル(1株あたりの利益は7セント)で,前年同期の純損失3690万ドル(1株あたりの損失が24セント)から大幅に増加した。

 施設閉鎖や買収関連の一時的な費用を除いた非GAAPベースの収益は1940万ドル(1株あたりの利益は12セント)だった。前年同期には320万ドルの損失を計上しており,1株あたりの損失は2セントだった。

 同期末時点における加入者数合計は約520万人に達し,前年より4.4%増加した。広帯域接続事業では新規加入者を10万8000人獲得し,前年同期から36.2%増の110万人に伸ばした。一方,狭帯域接続事業では,低価格サービスPeoplePC Onlineの12万9000人を含めて14万3000人の新規加入者を獲得した。しかし,加入者数は,およそ400万人で前年同期と比べ1.3%減少している。

 同期の売上高は3億4860万ドルで,前年同期の3億4790万ドルから0.2%の微増に留まった。広帯域接続事業の売上高は36%増加して9820万ドルを記録した。これは,全体の28.2%を占める。一方,狭帯域接続事業の売上高は2億3040万ドルだった。プレミアム加入者数の減少が要因となり前年同期から10.6%減少したが,PeoplePC Online加入者の増加によって一部が相殺された。

 Webホスティング/広告事業,コンテンツ/コマース事業の売上高合計は2000万ドル。検索関連の収入が伸びたことで,前年同期より10.6%成長した。

 また,同社は業績の見通しも明らかにした。2004年第1四半期は,2003年第3四半期と同レベルの売上高と7万5000~12万5000人の新規加入者の獲得を見込む。通年では,売上高が約14億1000万~14億4000万ドルの範囲,純利益が1300万~3900万ドルの範囲を予測。狭帯域接続サービスの解約率を抑え,これらの顧客を広帯域接続に導くとともに,25万~55万人の新規加入者の獲得を見込む。

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