日立製作所の米国法人Hitachi Global Storage Technologies(Hitachi GST)は,Fibre Channel Arbitrated Loop(FCAL)プロトコルで,現行の2倍にあたる4Gビット/秒のデータ転送に成功したと米国時間1月5日,発表した。
「4Gビット/秒のFCALにより,企業内のHDDを有効に再利用できるようになる」(Hitachi GST社サーバー事業部ジェネラル・マネージャの釘屋文雄氏)
設計エンジニアは,Hitachi GST社のハード・ディスク・コントローラ間で,4Gビット/秒でのFCALループ接続デモを行った。同デモではLoop Initialization Procedure(LIP)の開始と完了,ポート・ログイン,プロセス・ログインも行った。
4Gビット/秒のFCALでは,1ポートあたり最大400Mバイト/秒,デュアル・ポート環境では同800Mバイト/秒のデータ転送を想定している。
FCALベースのHDDは,ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN),ファイル共有,ワークグループ,科学/設計分野での利用が見込まれる。Hitachi GST社では今後,サプライヤと共同実験を行ない,システム・レベルでのハードウエア互換性を確認する予定。
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