承認済み電子メール・マーケティング・ソフトウエアを手がける米Arial Softwareは米国時間12月4日,スパム撲滅を目的とした「Spam. Don't Buy It.」キャンペーンの開始を発表した。
同社社長兼CEOのMike Adams氏が進める同キャンペーンでは,承認を得た広告メール配信のプラクティスに則した企業や組織以外と,取引しないようインターネット・ユーザーに呼びかける。
Adams氏は「スパム業者から商品を購入すれば,スパム業者に協力したことになる。商品の代金が,次の数百万通におよぶスパム・メール配信の資金になるからだ」」と述べる。「あなたのプライバシを尊重し,承認を受けて電子メールを配信する企業からのみ,商品を購入するべきだ。あなたの受信箱を不要なメッセージでいっぱいにしてしまうようなスパム業者と取引してはいけない」(同氏)
承認済み広告メールとスパム・メールの主な違いについて,Adams氏は以下のように説明する。
・承認済み広告メールは,かつて取引したことのある企業から送られてくる。
・承認済み広告メールは,内容に合った件名が付いている。
・承認済み広告メールは,配信停止手続きへのリンクを掲載している。
・承認済み広告メールは,バイアグラやポルノのようなものは決して宣伝しない。
・承認済み広告メールは,受信者の名前などを入れて,パーソナライズしている場合が多い。
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