mコマースを推進する業界団体,Mobile Marketing Association(MMA)は,無線端末を対象とする広告メッセージに関して,スパム防止のためのマーケティング規範「Code of Conduct(CoC)」を,米国時間12月2日に発表した。CoCの策定は,米Cingular Wireless,米VeriSign,米Procter & Gambleなど,MMAのプライバシ顧問委員会を構成する企業が行った。
MMA会長のJim Manis氏は,「拡大を続けるモバイル・マーケティング市場では,スパムをいかにして防ぐかという問題に直面している」と説明する。「CoCは,北米のモバイル企業が消費者の信頼を得るために策定した業界あげての取り組みだ」(同氏)
MMAは,「普遍的な指針でありながら,個々のケースに適用可能な規範が必要」と考え,コンテンツ・プロバイダ,キャリア,テクノロジ・プロバイダ,広告社および企業を対象としたCoCを策定したという。CoCは以下の6つのカテゴリにおいて,企業のマーケティング規範を定めている。
・消費者による選択
消費者が,テキスト・メッセージ,音声メッセージ,WWWサイト,文書などによってオプトインした承諾済みメッセージしか配信してはならない。また消費者が,個々のプログラムごとにオプトインできるようにする。
・消費者によるコントロール
消費者は,オプトインしたメディアを使って,容易に広告メッセージの受信を終了できる。複数のメッセージを配信するプログラムについては,個別にオプトアウトできるようにする。
・広告メッセージのカスタマイズ
消費者に適切な広告メッセージを配信できるように,消費者の年齢やし好など,個人情報を尋ねてもよい。
・消費者への配慮
広告メッセージの受信と引き換えに,消費者がより優れた製品やサービス,告知,懸賞,情報,エンターテインメント,割引など,何らかの恩恵を受けられるようにする。
・広告メッセージの制限
マーケッタやコンテンツ・プロバイダは配信する広告メッセージの数を管理/制限し,消費者が別途オプトインしない限り,広告配信を週2回に制限する。
・個人情報の保護
プライバシ保護に取り組む業界団体TRUSTeの規定を遵守し,サービスや製品の提供に必要な場合を除き,個人情報を第三者に販売/提供してはならない。
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