ソニーの米国法人Sony Electronicsは,USB接続可能な小型ストレージ・メディア「Micro Vault USB」ラインに4モデルを追加した。同社が米国時間11月4日に発表した。オリジナルの製品ラインで記憶容量を512Mバイトに拡大したモデルに加え,指紋認証を採用したモデル,メモリースティック対応モデル,小型化したモデルを用意した。

 新しいモデル「Micro Vault with Fingerprint Access」では,指紋認証を採用している。最大記憶容量は128Mバイト。ドッキング・ステーションが付属し,USB 2.0での接続が可能。同年11月中に出荷が予定されている。価格は140ドル。

 同モデルは,センサーを通じて指紋を登録することにより,ユーザーのIDとパスワードが自動的に記録される。そのため,多くのパスワードやユーザーIDを記憶しなくても,指紋認証によって企業イントラネットなどのWebサイトへのアクセスが可能になる。多数のパスワードを持つコンピュータ/インターネット・ユーザーにとって理想的なソリューションとなる。また,金融,医療,保険,法律関連といった日常的に重要な情報の送受信が必要な業界にも適している。

 同モデルでは,そのほかにも許可されていないコンピュータへのアクセスから保護する機能と,ファイルとフォルダを暗号で保護するスクリーン・セイバー・ロックも提供する。

 メモリースティックのスロットを搭載するモデルは,メモリースティックPROにも対応する。メモリースティックの読み込み/書き込みが可能。記憶容量は128Mバイト。16Mバイトのメモリースティック,保存した個々のファイルまたはメディア全体をパスワードで保護するためのソフト「Password Lock」を含むソフトウエア・スイートが付属する。11月の出荷が予定される。価格は90ドル。

 Micro Vaultファミリには小型化された新しい製品ラインも追加された。サイズは,従来のおよそ半分となり,デスクトップ・ドッキング・ステーションが付いている。同製品は,125Mバイトと256Mバイトのモデルが用意される。WindowsとMacの両方に対応する。価格は,それぞれ80ドルと110ドル。Password Lockが入ったソフトウェア・スイートが付属する。

 オリジナルの製品ラインでは,最大記憶容量が従来製品の2倍となる512Mバイトのモデルも追加された。価格は200ドルで現在出荷されている。

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