米IBMは,情報インテグレーションを手がける米CrossAccessのソフトウエア資産を買収することで最終的な合意に達したことを米国時間10月14日に発表した。買収は,同月末までに完了する予定。今回の契約に関する金銭面の詳細は明らかにされていない。
CrossAccess社は,米カリフォルニア州サンタクレアに拠点を置き,メインフレームのデータベースに格納する情報にアクセスするインフラ・ソフトを提供している。
今回の買収により,IBM社は,同社のデータ管理の努力に向けた戦略とオンデマンド・コンピューティング構想に向けた企業の情報インテグレーション機能の強化を狙う。
IBM社の企業向けの情報管理ソフトウエア「DB2 Information Integrator」は,企業に既存のITインフラ上でさまざまなデータ環境の統合に関する時間とコストを削減する手段を提供する。CrossAccess社の技術をDB2 Information Integratorに統合することにより,IBM社は包括的な情報インテグレーション・インフラを提供できるようになるという。
DB2 Information IntegratorにCrossAccess社の技術を統合する以外にも,IBM社は,買収の完了後に,CrossAccess社のソフトウエア資産と従業員を同社のData Management Softwareグループに迎える予定。また,IBM社は,世界に向けてCrossAccess技術のマーケティングと販売を行なう。
ちなみに,業界アナリストによれば,ビジネス・インテグレーション・ソフト市場は,2006年までに100億ドル規模を超えるという。米調査会社のIDCによれば,企業は年間IT予算のおよそ40%をインテグレーションに当てているという。
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