米Hewlett-Packard(HP)は,消費者からエンタプライズ級のオフィス向けにノートブック,タブレット,ポケットPCなどを含むモバイル・デバイスの新しいスイートを米国時間10月12日に発表した。これらデバイスは,3つの無線標準802.11 a/b/gやBluetooth無線技術に対応し,高度なセキュリティ技術を搭載している。

 前モデルでTransmeta社のプロセサを搭載していた同社のタブレットPC,「HP Compaq Tablet PC」は,対応できる無線技術が802.11bまでに制限されていた。新モデル「TC1100」は,Intel社のプロセサ「Centrino」を搭載しており,高速802.11a/b/gネットワークに対応可能になった。

 同日,同社は,ハンドヘルド機器や携帯電話などからの印刷に対応したイメージングとプリンティング製品も発表した。フィンランドのNokia社とは,同社のBluetooth対応携帯電話機にHP社のプリンティング・ソフトを搭載することで契約したことを明らかにしている。

 同日発表された主な製品や追加された機能は次の通り。

・Nokia社の携帯電話機「Series 60」からHP社のプリンタにBluetooth対応のマルチメディア・メッセージングを可能にする新しいプラットフォーム

・BluetoothとWi-Fi対応の新しいプリンタ

・iPAQ Pocket PCとソフトウエア開発者向けのHPソフトウエアと無線プリント・サーバーの新機能

・新しいビジネス向けノート「HP Business Notebook PC nc6000」と「同nc8000」シリーズ,「H P Compaq Mobile Workstation nw8000」。Wi-FiとBluetoothに対応。セキュリティを強化

・新しいポケットPC「HP iPAQ Pocket PC h4150」と「同h4350」。Wi-FiとBluetoothに対応

・GPS対応の車載ナビゲーション・システム「HP iPAQ Navigation System」

・Intel社のCentrinoを搭載した新しいタブレットPC「HP Tablet PC TC1100」。Wi-FiとBluetoothに対応

・HPとスウェーデンのEricsson社は,Bluetooth対応のモバイル・デバイスの促進で協力

 また,同社はWi-Fiホットスポットの配備,通信事業者向けの64ビットItanium搭載の新しいサーバー「HP Integrity cx2600」,米Micorosoft社との協力による「ISM.NET」の提供など,パーソナライズしたコンテンツやサービスを促進するために他社と協力していることも明らかにしている。

◎関連記事
米HP,iPAQローエンド・モデルの新製品「h1935」を発表
米HP,小型ノートPC/横長画面ノートPC/Bluetooth対応Pocket PCを発表
セイコーエプソンの米国法人が100mWの超低消費電力の小型GPSモジュールを発表
米HPがモバイル機器用の印刷/バイオメトリクス開発キットを発表。「.NET Compact Frameworkなどに対応」

発表資料(1)
発表資料(2)