米Microsoft社は,Webコンテンツを管理するサーバー・ソフト「Content Management Server(CMS) 2002」の新版を米国時間10月10日に発表する。新しく中小企業向けの「Standard Edition(SE)」と従来の機能を強化した「Enterprise Edition(EE)」の2バージョンを用意する。リリースは年内を予定。Windows Server 2003と互換性を持ち,新しい3つの言語への対応も加えられる。

 今回新しく発表されたSEは,既存のEEの4万2000ドルに対して6999ドルで提供される。基本的にEEと同じだが,利用方法に制約がある。同製品は,シングル・プロセサ・サーバーとしての使用だけが可能となっている。ツールを使用できるユーザーは15人までに制限されている。

 CMS 2002のリリースに合わせて,Webポータル作成/管理ソフト「Office SharePoint Portal Server 2003」との連結を強化するインテグレーション・パックの提供も予定されている。企業は,より簡単にコンテンツ管理ソリューションの構築と配備を行ない,ポータル・インフラに統合できるようになる。

 同パックにより,企業は文書をSharePointポータル・ツール経由で承認してContent Management Serverでパブリッシュしたり,その逆が可能になる。「Content Management Server 2002 Connector for SharePoint Technologies」と呼ばれる同製品は,Windows Server 2003の文書共有ツール「SharePoint Team」サービスを利用して作成した文書のブリッシュもできる。同製品は,今週ベータ・テストに入る予定。

 Content Management Server 2002の両バージョンは今年中に仏語版,日本語版,独語版を用意する。製品ドキュメント,管理コンソール,エラーコードなどがこれらの言語で表示されるようになる。

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