米Microsoftは7月14日,次世代のポータル・サーバー「Share Point Portal Server 2003」(SPS 2003)を今夏遅くリリースすると発表した。SPS 2003は,ベータ版ではSharePoint Portal Server v2.0として知られた。MicrosoftがWindows Server 2003用に無償で提供するアドオン・ソフト「Windows SharePoint Services 2003」をベースに機能拡張するポータル・サイト製品である。

 SPS 2003で作られたサイトは,「FrontPage 2003」をサポートする。FrontPage 2003は,Office 2003製品と並んで2003年10月に出荷予定のWebサイト・オーサリング・ツールである。FrontPage 2003ユーザーは,SPS 2003のポータル・サイトをカスタマイズできるし,カスタムWebパーツを使える。サイトの開発中は作成途中のデータを表示したり,Visual Studioのようなプロフェッショナルな開発環境でしか使えないコード再利用のタスクも実行可能になる。

 SharePointグループのプロダクト・マネージャのNancy McSharry Jensen氏は,「FrontPage 2003は,箱から出したらすぐにSharePointのカスタマイズができる」と話す。さらに,「SharePointユーザーから受け取った1番のリクエストは,サイトをカスタマイズする能力である。今のところFrontPage 2003は,サイト・デザインのカスタマイズだけでなく,Webパーツや新しいWebページ・コンポーネントに大きなアドバンテージを持っている。そして,親しみのあるWYSIWYG(What You See Is What You Get)のエディタを使い,データ駆動型のポータルを作り出せる」とも語っている。

 Office 2003と関連する他の製品のように,SPS 2003は先日,Office System Beta 2 Technical Refreshが出た。MicrosoftからOffice System Beta 2 Kitと一緒に提供され,無償で利用できる。これらの製品のテストに興味を持ったユーザーは,MicrosoftのWebサイトからまだサインアップが可能である。

(Paul Thurrott)