米IBMは米国時間7月15日,これまで提携関係にあったWWWコンテンツ管理ソフトウエアを手掛けるオーストラリアのPresence Online(通称はAptrix)の株式を買い取り,買収を完了した。IBM社が同日明らかにしたもの。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 IBM社は,Aptrixの技術を基盤とした「Lotus Workplace Content Development」を提供していく。Lotus Workplace Content Developmentは,ビジネス情報などのWWWコンテンツを管理するソフトウエア。企業は同ソフトを利用して,社内イントラネット,エクストラネット,インターネット環境のWWWベース・コンテンツを,迅速かつ容易に作成,発行,管理し,管理コストを削減できるようになるという。

 IBM社によると,ポータル,コラボレーション,WWWコンテンツの3つの技術を単一のプラットフォームで利用できる,柔軟な統合ソリューションに対する需要が日々高まっているという。

 「当社のLotus Workplaceユーザーは,AptrixのWWWコンテンツ管理技術によって,ビジネス・コンテンツから最大の価値を引き出せるようになる。また,オンデマンド・コンピューティングへの移行に合わせて,コラボレーション・インフラを自由にカスタマイズできる」(IBM社SoftwareグループLotus Software部門担当ジェネラル・マネージャのAmbuj Goyal氏)

 Aptrixの事業と社員は,IBM社SoftwareグループLotus事業内に移管される。なおIBM社は,Lotus Workplace Content Developmentを直ちに出荷する予定という。

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