米Borland Softwareは,2003年9月30日締め第3四半期の決算速報値を米国時間10月7日に発表した。売上高は6900万~7100万ドル,非営業経費を含む1株当たりの利益(EPS)は15セント以上を見込む。非営業経費を除いたEPSは,損益ゼロか多少の利益を計上すると予測する。GAAP(会計原則)ベースの算出では,1株あたりの損失が12~15セントになるという。
「時期的な観点から難しい四半期になることは覚悟していたが,売り上げの弱さは予測以上だった。同期の売り上げには失望したが,当社のアプリケーション・リサイクル管理の拡張戦略には自信を持っている」(同社社長兼CEOのDale L. Fuller氏)
同期末に,同社はコスト構造の再調整と製品の市場投入努力の強化を行なっている。同社は,同期におよそ125人の従業員を解雇している。
同氏によれば,コスト削減手段は,販売努力,研究開発投資の再調整,より収益性のある経営モデルを促進する計画の一部となっている。経営的に発展を続けることにより,2億ドルを越える現金高を確保するとともに,長期的な負債がない状態を維持できるという。
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