米Borland Softwareは,.NET Framework用の設計/モデリング/コーディング環境「Borland Together Edition for Microsoft Visual Studio .NET」を米国時間9月10日に発表した。同環境を使用すると,システムのアーキテクチャを設計する担当者とコード開発者が,同時にBorland LiveSource技術を利用できるようになる。

 LiveSourceはモデルとコードを同期するためのBorland社の技術。例えばモデルに変更を加えると,対応するコードを変更してくれる。また逆にコードを変更しても,それがモデルに反映する。同社によると,「従来の開発手法では,モデルやコードを変更してしまうと両者間の同期が取れなくなる」という。「LiveSourceを使うと,アーキテクチャ設計者と開発者が密に開発を進めるようになり,ソフトウエアの書き直しに伴うコストを削減できる」(同社)

 Together Edition for Microsoft Visual Studio .NETの主な機能は以下の通り。

・自動文書作成機能:
 開発作業においてチームの協力体制を支援する。

・さまざまなパターンへの対応:
 既存のソフトウエア資産の再利用を可能とする“青写真”を提供し,開発コスト削減に貢献する。

・C#対応:
 C#言語で開発された設計/モデリング環境なので,Visual Studio .NETおよびMicrosoft .NET Frameworkとの密な統合が可能。

・Visual Studio .NETに合わせたユーザー・インタフェース:
 新たなインタフェースを習得する必要がない。

 Borland社は,2003年9月10日~11月30日の期間のみ使用可能なTogether Edition for Microsoft Visual Studio .NETの完全版を無償提供する。詳細は,同社のWebサイトに掲載している。

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