ストレージ・ネットワーキングのユーザーのニーズに対応して,Association of Storage Networking Professionals(ASNP)という団体が米国時間9月30日に米ロスアンゼルスにて正式に発足を発表した。米国における14支部と国外の6支部の計22の支部で構成され,ASNP Regional Directors' Councilが22の支部を監督する。
同団体は,エンド・ユーザーの支援と啓蒙により,ストレージ・ネットワーキング業界に変化をもたすとともに,会員に専門的な開発の機会を提供する。また,ストレージネットワーキング機器を提供する企業の影響力を均衡に保つことも目的としている。
ASNPは,ストレージ・ネットワーキングに関する実社会の問題とソリューションについてメンバーが議論するオープン・フォーラムを提供する。地域支部と年次議会を通じてASNPは教育トレーニングとネットワーキング機会を提供する。会員は,トレーニング,ニュース・レター,ディスカッション・フォーラムを提供する同団体のオンライン・ポータルにアクセスする権利が与えられる。
また,ASNPは,ストレージ・ネットワーキング・ベンダー,メディア,その他の戦略的提携を含めたパートナーシップ・プログラムを作成している。
「創立メンバーからの熱心なサポートがASNPの価値とニーズを強調している。ASNPが提供するリソースにより,ユーザーは仕事がやり易くなり,時間の節約にもつながるだろう」(ASNPの会長兼常任理事のDaniel Delshad氏)
同団体は,会員募集キャンペーンを実施している。最初に登録する500メンバーは,通常の年会費199ドルが生涯免除される。それ以降1000人目までは2年間分の年会費が免除される。
一方,米カリフォルニア大学のInformation Storage Industry Center(ISIC)もストレージ専門家に参加を呼び掛けてStorageNetworking.org Initiativeというプロジェクトを6月に発足している。
同団体は,StorageNetworking.orgは各地でストレージ・ネットワーキング・ユーザーのグループを作成することを目的とした非営利のプロジェクト。活動の一環として,ユーザー・グループのリソース,業界ごとの教育機会,学術研究結果,ディスカッション・グループ,ニュース,情報などを提供するオンライン・ポータルの開発も行っている。
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