米nStor社は,富士通の欧州子会社Fujitsu Europe社が,文書イメージングに向けて「imageRAID」と名付けたソリューションを販売することを米国時間9月11日に発表した。imageRAID製品ラインは,ストレージ・ネットワークの開発を手がけるnStor社のディスク・アレー「NexStor」と富士通のディスク・ドライブを組み込んだ製品。包括的な文書イメージング・ソリューションとして富士通のミッドレンジ,エンタプライズ向けスキャナとともに販売する予定。

 記録保存に関する法的な義務が拡大しているため,企業はペーパーレス・オフィスを目指して文書のデジタル化に注目している。デジタル化した文書は,管理が容易であるとともにオフサイトの文書保管が可能になる。また,記録紛失の回避の他にも文書の検索時間が短縮されるという利点がある。富士通の顧客は,同一のソースでストレージとイメージング要件を満たすことができるようになった。

 「顧客は,長い間ハードディスク・ドライブに依存してきたが,ストレージ要件を満たす信頼できるソリューションを求めている。富士通は,使いやすく,性能に優れた経済的な統合ストレージ・ソリューションを提供できるようになった。nStor社のRAIDコンポーネントを富士通のハード・ドライブとシステム技術に統合することにより,優れたストレージ・システムになる。nStor社の『StorView』ソフトのおかげで容易にインストールして使えるシステムになった」(富士通European Technical Sales部門ディレクタのMike Nelson氏)

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