米Adobe，デジタル・ビデオ制作に向けたスイート製品「Adobe Video Collection」の出荷を開始

早坂利之

2003.08.26

　米Adobe Systemsは，デジタル・ビデオ制作に向けたスイート製品「Adobe Video Collection」の出荷を米国時間8月25日に発表した。同スイートは，デジタル・ビデオ編集ソフト「Premiere Pro」，映像加工ツール「Adobe After Effects 6.0」，オーディオ編集ソフト「Adobe Audition」，DVDオーサリング・ソフト「Adobe Encore DVD」で構成される。ツールは，個別に購入することもできる。

　「Adobe社の新たなビデオ・アプリケーションを使って，ユーザーは高価なビデオ制作システムに投資することなく，プロ品質のビデオを作成できる」（同社Digital Imaging and Video Productの上級副社長のBryan Lamkin氏）

　Windows対応のAdobe Video Collectionは，「Professional」版と「Standard」版を用意する。Professional版には，Premiere Pro，After Effects（Professional版），Audition，Encore DVD， Photoshop 7.0が含まれ，デジタル画像の編集，動画とビジュアル効果，リアルタイムのビデオ，オーディオ編集，DVD オーサリングをサポートする。Standard版では，基本的なビデオとオーディオ作成向けにAfter Effects（Standard版）を収録するが，Photoshopは含まれない。

　Windows XP対応Adobe Video CollectionのProfessional版とStandard版は，直ちに入手可能。価格は，それぞれ999ドルと1499ドル。同年9月30日までは，Standard版が799ドルで提供される。

　個別に購入する場合には，Windows XP版Premiere Proは699ドル，アップグレード価格は199ドルで提供される。Adobe Encore DVDは，549ドル。After Effects 6.0はWindows 2000，XPのほか，「Mac OS X 10.2.6」に対応する。Standard版の製品価格が699ドルでアップグレード価格が199ドル，Professional版の製品価格が999ドルでアップグレード価格が299ドル。Standard版からProfessional版へのアップグレードは，499ドル。AuditionはWindows 98，同2000，同XPに対応し，製品価格は299ドル。Cool Edit Proユーザーは99ドルでアップグレード可能。Cool Edit Pro 2.xのユーザーは，無償でAdobe Auditionにアップグレードできる。

　同製品の，英語以外のバージョン，価格，サポート・ポリシーの詳細などは，同社サイトに掲載されている。