米Macromediaは米国時間7月21日,Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)に関する米Sun Microsystemsとのライセンス契約更新を明らかにした。

 Macromedia社はこれまで3年以上にわたりSun社とJ2EEのライセンス契約を結んでいたが,今回の更新により,引き続きJavaアプリケーション・サーバー「JRun」を世界中の企業や独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)に提供することができる。

 JRunは,1997年のリリース以来,1万以上の組織で利用されているという。Macromedia社は自社のWebアプリケーション構築ソフトウエア「ColdFusion MX」とプレゼンテーション・ソフトウエア「Breeze」の両製品ラインに,JRunを組み込んでいる。ちなみに,Macromedia社の企業サイト「macromedia.com」はJRunをベースにしている。

 「我が社は今後もJava技術の将来形成に注力し,我が社の開発者がJ2EEの能力を最大限に活用することを目指す」(Macromedia社製品部門プレジデントのNorm Meyrowitz氏)

 「JRunの成功は,J2EE技術の幅広い普及を後押ししてきた。JRunはJ2EE関連の市場で重要な役割を担っている」(Sun Microsystems社Java Web Services部門バイス・プレジデントのMark Bauhaus氏)

 ちなみにMacromedia社は,Javaプラットフォーム関連の標準化推進委員会「Java Community Process Executive Committee」の16社のメンバー企業に含まれており,新規仕様の提案(JSR:Java Specification Requests)についても積極的に活動している。

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