米Hewlett-Packard(HP)は,ストレージに関する業界標準インタフェースをベースとする開発者プログラム「HP SMI-S Developers Program」の発足を米国時間7月9日に発表した。同プログラムは,HP社のストレージ・アレーと相互運用性があるSMI-S準拠のストレージ管理製品の開発を支援する目的でパートナに無償で提供される。

 SMIS(Storage Management Interface Specification)は,異機種混合ネットワーク・ストレージ環境において,ストレージ管理システムが物理的また論理的リソースを認識,分類,監視,制御するためのインタフェース。同社によれば,AppIQ,BMC Software,CreekPath Systems,Storability Software,VERITAS Softwareなどが同プログラムへの参加を表明しているという。

 以前Bluefinとして知られていたSMI-Sは,複数ベンダーによるストレージ管理製品の相互運用性の確立を目的としている。ストレージに関する業界団体であるSNIA(Storage Networking Industry Association)が仕様策定を進めており,間もなく承認される予定。HP社に加え,米Computer Associates International,米EMC,米Sun Microsystems,米Veritas Softwareなどが仕様の策定作業に積極的に参加してきた。

 同プログラムにより,システム・インテグレータと独立系ソフトウエア,ハードウエア・ベンダーは,製品に互換性がないインタフェースを統合する必要性を排除できるため,開発とテスティングにかかるコストを削減しながら,短時間で市場に製品を投入可能になる。

 参加パートナは,HP社のグローバルなマーケティング・リソースを活用できる他にも,認定パートナには,技術とマーケティング・サポートなどが提供される。ソフトウエアの開発者向けキットでは,デバイス管理ソフト,サンプル・コード,ドキュメントを提供する。

 同プログラムの詳細は,「HP Developer and Solution Partner Program」のWWWページに掲載されている。

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