米Motorolaは,中国China United Telecommunications(China Unicom)のCDMA2000 1xネットワーク拡張でインフラ供給契約を獲得した。Motorola社のGlobal Telecom Solutions Sector(GTSS)が中国で現地時間7月2日に明らかにしたもの。契約規模は8000万ドル以上という。

 これによりChina Unicom社は,江蘇省の6都市(南京,宿州,無錫,常州,南通,鎮江)で,高度なモバイル通信サービスを提供できるようになる。

 Motorola社は,「SC4812」や「SC300」基地局を提供するほか,ネットワーク最適化サービスやトレーニングも実施する。拡張作業は2003年後半に完了する予定。作業完了後,同ネットワークで対応可能なユーザー数は現在の2倍にあたる最大220万人となる見込みだ。

 Motorola社のCDMA2000 1xアーキテクチャは,パケット・ベースのネットワーク機器を用いて,既存の第2/第2.5世代ネットワーク上に構築する。同社は戦略的提携を結んでいる米Cisco Systemsのアクセス・ノードなどを導入することで,China Unicom社の無線接続ネットワークをIPに対応させる。

 なおMotorola社は世界各地の無線通信事業者と契約を結び,これまで3万台以上のCDMA2000 1x対応基地局を出荷したという。China Unicom社とのCDMA2000 1xネットワーク拡張契約は全体で15件目,アジア太平洋地域内では7件目にあたる。

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