フィンランドのNokia社は,中国における同社の既存の合弁会社4社を合併することを現地時間3月31日に発表した。同国における経営効率の向上と競争力の強化を狙う。また,同社はCDMA型携帯電話の製造開始計画も発表している。

 合併されるのは,Beijing Capitel Nokia Mobile Telecommunications社,Beijing Nokia Hangxing Telecommunications Systems社,Dongguan Nokia Mobile Phones社,Nokia (Suzhou) Telecommunications社の4社。新しい会社の名前,経営陣は,承認を経て発表される予定。

 この新会社は,政府の承認を受けて外国投資の株式会社になる。同株式会社の株主は,Nokia社,Beijing Capitel社,Dongguan Nan Xin Industrial Development社,Shanghai Alliance Investment社,Beijing Hangxing Machinery Manufacturing社。Nokia社が全体の60%以上の株式を保有する。

 新会社は,本社を北京に置き,東莞,蘇州に支社を持つとともに,それぞれの合弁会社が拠点としていた場所で事業を行う。同社は,Nokiaのチップセットを利用してCDMA対応の携帯電話の製造を開始することで合意している。同社は,中国において最大級の外国投資会社になるとともに,移動体通信業界で最大の製造業者,輸出業者となる。

 「Nokiaと中国パートナは中国において成功を収めてきた。新会社はすべての中国パートナ間の協力を強化して,同国におけるNokiaの長期的な発展計画に重要な影響を与えるだろう。製造事業をまとめることにより,規模,柔軟性,効率の面で競争力を獲得するため,既存のまた急成長中の市場に,より効果的に参加可能になるだろう」(Nokia China社長のNokia China氏)

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