英ARMは,ARMアーキテクチャ向けの新しいインストラクション・セットのアップデートした「Thumb-2」コア技術を米国時間6月16日に発表した。同社が,米カリフォルニア州サンノゼで開催中の「Embedded Processor Forum」で明らかにした。
Thumb-2拡張は,16ビットと32ビット・インストラクションを合わせることにより,メモリー消費を抑えながら,高いパフォーマンスと電力削減を実現する。幅広い組み込み型アプリケーションに向けて,高いコード密度を提供する。
Thumb-2コア技術は,既存のARMインストラクション・セットのアーキテクチャをもとに構築されている。そのため,ソフトウエア投資と開発ツール・チェーンと完全に互換性を維持できる。
同技術は,Thumbコア圧縮技術を基盤としているため,既存のARMソリューションと完全な互換性を維持しながら,小さなコードによりパフォーマンスとエネルギ効率を改善している。16ビットと32ビットのインストラクション・セットを合わせることにより,密度とパフォーマンスの面で最善のバランスを実現できるように設計されている。そのため,多機能でバッテリ寿命が長い新しい組み込み型とモバイル・デバイスの提供が可能になるという。
Thumb-2コア技術は,純粋な32ビット・コードに比べてメモリー使用が26%少ない。同時に,クロック・スピードを削減することにより,電力消費を抑えることができるため,16ビット・コードだけのときよりもパフォーマンスは25%改善される。
同コア技術は,同年秋に発表するARMコアのアップデートに採用される。
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