米Palm社傘下の米PalmSource社と米Motorola傘下の米Metrowerks社は,Palm OS向けの開発ツール「CodeWarrior Development Studio for Palm OS」の最新版「Version 9.2」を米国時間5月6日に発表した。新版は,Palm OS 5向けARM開発支援を強化している。

 同開発ツールは,ARM技術ベースとしたデバイス用の高性能無線,マルチメディア,エンタープライズ級アプリケーションの作成支援を狙う。新版では,ARMをベースとするアプリケーションの開発を行なう「Fast ARM Solutions Toolkit(FAST)」に対応し,Palm OS 5とそれ以降のOSとの互換性をもたらすように設計されている。

 同スイートで提供されるツールは,アップデートが施され,Palm OS Debugger(POD)で使えるデバッグ・シンボル・ファイルを出力できるようになった。また,開発者は,主な命令セットとしてARM技術かThumbアーキテクチャ拡張が選べるようになった。その他にも,新版では最新の「Palm OS 5.0 SDK R2」を使って「Palm OS 5.2」向けソフトウエア開発キット(SDK)サポートを追加している。

 既存のCodeWarrior Development Studio for Palm OSユーザーは, 5月下旬からインターネットを介して「Version 9.2」にアップデートできる。新規ユーザーは,同社のWebサイトまたは正規代理店から入手可能。推定小売価格は399ドル。

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