米Microsoft，Xbox向け新タイトルを発表，ゲーム以外にも拡張

早坂利之

2003.05.14

　米Microsof社は，同社のゲーム機「Xbox」向けの新しいゲーム・タイトルに加えて，同ゲーム機を利用した革新的なデジタル・エンタテイメント「Music Mixer」，オンラインのゲーム・サービス「Xbox Live」向けの新しいスポーツ・エンタテイメント「XSN Sports」などを米国時間5月13日に発表した。米ロサンゼルスで14～16日に開催されるElectronic Entertainment Expo（E3）開催を間近に控えて同社が明らかにしたもの。E3では，Xboxの新しいソフト，サービスのデモが予定されている。

　新しいゲームとしては「Halo 2」，大ヒットの続編である「Project Gotham Racing 2」，Rare社初のXbox専用ゲーム3種（「Conker: Live and Uncut」，「Kameo: Elements of Power」，「Grabbed by the Ghoulies」）などの提供予定が発表された。

　「Music Mixer」は，同ゲーム機を音楽や映像の再生，ミックス，シャッフルなどゲーム以外のエンタテイメント目的で利用する。同社が提唱する「Digital Entertainment Lifestyle」の一環として開発された。

　Music Mixerは，楽曲のボーカル部分をオフにして普通の楽曲をカラオケにする機能を搭載しており，同ゲーム機でカラオケを楽しむことができるようになる。音楽のミックス機能に加えて，2次元，3次元のインタラクティブなビジュアライザで音楽をビジュアルでサポートできる。その他にも，PCと音楽や写真のデータをやり取りすることも可能で，マルチメディア・ライブラリを作成できる。

　Music Mixerは，米国にて2003年末に発売が予定されている。推定小売価格は39.99ドル。

　また，同日発表された「XSN Sports」は，オンラインのゲームサービス「Xbox Live」を利用するMicrosoftのスポーツ･ゲームを総称する新しいブランド名。8月に提供開始が予定されている。XSN Sportsサービスでは，プレイヤがオンライン上の対戦相手たちとリーグを編成して対戦できるようになる。ワイヤレス機器やPCに Xbox体験を拡張して楽しむことができる。

　プレイヤが作成するバーチャル・リーグは，WWWサイト「XSNsports.com」からチームやリーグ，スケジュールなどを編成できる。バーチャル・スポーツ・ページでは，最新のスコアや状況が15分おきにブロードキャストされる。次の対戦相手の戦績を参照することができる。ゲームの状況を，プロのスポーツのように携帯電話やWebサイトなどから参照することもできるようになる。

　Xbox Live対応のゲームは年内に50タイトル以上発売される。また2004年5月までには100タイトルを越えるXbox Live対応ゲームが発売される予定。