米Dell Computer社と米Good Technology社は,企業向けワイヤレス製品とサービスの提供で戦略的関係に入ったことを米国時間4月29日に発表した。両社は,次世代ハンドヘルド・デバイスとサービスの設計と提供で協力する。

 提携により,まず両社はDell社の「PowerEdge」にGood社のメッセージング・サーバー・ソフト「GoodLink」を搭載して販売する。

 Dell社製品グループのJohn Medica氏によれば,同年後半に,Dell社がGood社のハンドヘルド・デバイス「G100」の再販を始め,2004年には,共同で開発した第2.5世代携帯ネットワークに対応するDellブランドのハンドヘルド・デバイスの販売を開始するという。同デバイスはOSにMicrosoftのPocket PCを採用し,GoodLinkハンドヘルド・ソフトを搭載するという。同デバイスに関するその他の詳細は明らかにされていない。

 無線電子メール,データ・システムGoodLinkにより,モバイル・ワーカーは,ハンドヘルド・デバイスから企業情報に継続的にアクセスできる。GoodLinkは,企業サーバーとハンドヘルド・デバイスを同期するため,ユーザーは常に最新のデータを利用できる。ユーザーは,企業の電子メール・アカウント,コンタクト,カレンダにアクセスできるとともにCRM,ERP,SFAアプリケーションに格納した企業データにも接続できる。

 Dellは,同年第1四半期においてハンドヘルド・デバイスの出荷台数で第4位に浮上している。

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