米Viewpoint社は,同社の3次元モデリング・アプリケーションのライセンス契約でトヨタ自動車の米国法人Toyota Motor Sales USAとの関係を拡張した,と米国時間4月10日に発表した。

 Toyota社は,2002年2月に同社サイトでViewpoint技術に対応した「4Runner」のコンテンツを公開したが,今回の契約の拡張により,Toyota社は同社のWebサイト(www.toyota.com,www.lexus.com,www.SCION.com)のすべてのポートフォリオでViewpoint技術を利用できるようになる。

 Viewpoint社の技術を採用したインタラクティブな4Runnerのコンテンツは,すぐに同社の4Runnerミニサイトで2番目に再生される回数が多いアプリケーションになり,さまざまなトレード・ショーのキオスクでも使われた。Toyota社は,次世代の「Prius」,「NASCAR」に参戦するレース・トラック,「Scion」,「Lexus」モデルなど,さまざまな製品とブランドのコンテンツをViewpoint技術対応にする予定。早いものは4月から公開される予定であり,現在Viewpoint社がサービス契約のもとにコンテンツを開発している。

 「4Runnerのプロジェクトは,あらかじめ設定したすべてのコミュニケーションと販売目標を越える成績を達成した。Viewpointの技術が柔軟であるため,Toyotaは,印刷,オンライン広告,顧客サービス,トレーニング・アプリケーション向けに作成したオリジナルを再利用できる。Viewpointは,他のブランド製品でもToyotaの販売,マーケティング目標を達成できるように貢献したい」(Viewpoint社執行副社長のMark Gray氏)

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