米HP(Hewlett-Packard)社は,中小企業(SMB)向けイメージングおよび印刷機器に関する新しいサービス,プログラム,製品を米国時間4月2日に発表した。企業顧客向けに強化したオンライン・サポート・センターが用意され,通話料無料の技術サポートの拡大,特定のイメージングおよび印刷機器の値下げなどのサービスとプログラム通じて,企業の経費削減が可能になり,これまで以上に低価格で同社のイメージング,印刷機器が利用できるようになるという。

 「Printing and Imaging Expertise Center」は,企業の印刷インフラの構築,維持する方法を求めている企業にリソースを提供する。同センターは,企業がニーズを基にしてもっとも適した製品が選択できるように支援する。また,購入に関わる案内以外にも,新しい技術の利用方法,ドライバのアップグレード,その他のビジネス関連のアドバイスなども提供する。サイトは直感的なメニューが用意されているが,訪問者は,インターネットまたは担当者とのライブのWebチャットを通じて対話的に情報を得ることもできる。

 Webベースでドライバ・ダウンロードと新しい診断ツールを提供するとともに,引き続きオンラインと通話料無料の電話により24時間体制でサポートを提供する。電話は音声認識システムが,米国では英語とスペイン語,カナダでは英語と仏語に対応する。

 同社が同日発表した新製品は,モノクロ印刷のレーザー・プリンタ「LaserJet 1300」,「同2300」。

 LaserJet 1300の推定小売価格は399ドル。印刷速度は,最大20ppm(枚/分)。同社の特許技術「Instant-on Fuser」により最初のページは,8秒未満で出力される。ネットワーク対応型と非対応型の2モデルが用意されている。

 HP LaserJet 2300の推定小売価格は549ドル。印刷速度は最大25ppm(枚/分)で,最初のページは10秒未満で出力される。印刷解像度は1200 dpi。6つのモデルが用意されている。

 今回値下げが発表されたモデルには,「Business Inkjet 2230」,「HP LaserJet 1000」,「LaserJet 4200」,「Digital Projector xb31」がある。それぞれ50~100ドル幅で値下げされており,Digital Projector xb31に関しては1200ドルも価格が下げされた。

 また,同社は,同年夏に購入プロセスを改善するためにSMBを対象にしたファイナンシング・プログラムの発表を予定している。

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