日本ヒューレット・パッカードは2003年2月26日,プリンタ,コピー,スキャナの機能を1台にまとめた複合機「hp psc 1210」を発表した。小型で低価格なのが特徴。価格はオープンだが,実売で1万9800円程度になる見込み。2003年3月中旬より出荷を開始する。同程度の価格でレックスマーク インターナショナルも複合機を発表済みだが,hp psc 1210の方が小型である。

 hp psc 1210は,これまで後部に取り付けていたAC電源を内蔵し,本体のサイズを小さくした。外形寸法は,排紙トレイを閉めた状態で幅426×奥行き259×高さ170mm。印刷の解像度は最高で4800×1200dpi。最小4ピコリットルのインク滴を使って印刷する。使用するインクの種類は,シアン,マゼンタ,イエロー,黒の4色。フチなし印刷はできない。

 スキャナには,600×2400dpiのCIS(Contact Image Sensor)を採用した。小さく,周囲にすき間ができる原稿をスキャンして印刷する場合には,画像を補整してすき間部分のインクの消費量を減らす。また,操作ボタンの配置などを変更し,ユーザーの操作性を向上したという。

(八木 玲子=日経バイト)

日本ヒューレット・パッカード