米Network Associatesのアンチウイルス研究部門Anti-Virus Emergency Response Team(AVERT)Lavsが米国時間3月27日に,WWWベースのウイルス検査/対策サービスの新版「WebImmune 2.0」を発表した。

 WebImmuneサービスは,既知および未知のウイルスを自動的に検出してワクチンを生成する技術「AutoImmune」を採用している。ユーザーが検査したいファイルをWWWサイトで提出すると,展開/復号化などを行った後,解析を実施する。ウイルスに感染していた場合は,数分でファイルを修復するという。最初の解析で感染の有無を判別できない場合,AVERTの研究者に自動転送し,詳しい調査を行う。「結果は数時間以内に得られる」(Network Associates社)

 同サービスの主な特徴は以下の通り。

・世界規模の監視体制:ウイルスの監視を行い,国/地方/特定業界ごとに傾向を分類する

・安全なファイル提出:Secure Socket Layer(SSL)技術を採用したことで,ファイル提出時にファイルをZIP形式に変換しパスワードをかける必要がなくなった

・「My Account」オプションの強化:ユーザーが自分のサービス利用履歴などを確認しやすくなった

 WebImmune 2.0は,同サービスのWWWサイトですでに利用可能となっている。

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