米Red Hatが米国時間3月25日に,2003会計年度第4四半期(2002年12月~2003年2月期)の決算を発表した。売上高は2590万ドルで,前期比7%増,前年同期比40%増となった。前期の売上高は2430万ドルだった。
GAAPベースの1株当たり収支はゼロで,前期から横這い。前年同期の1株当たり損失は0.25ドルだった。
Red Hat社は第4四半期に営業キャッシュ・フローとして約300万ドルを創出し,3期連続して営業キャッシュ・フローがプラスとなった。現金残高は2億9200万ドルで,前年同期より540万ドル増加した。
当期における,大企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux AS」(旧称「Advanced Server」)の会員登録は1万6500件で,前期と比べ38%増加した。
会員による総収入は前期比10%増,前年同期比43%増の約1443万ドル。また,技術やサービスを含む企業向け事業の総収入は前期比26%増,前年同期比73%増の約1145万ドルとなった。
またRed Hat社は,2003会計年度通期の決算も発表した。売上高は9090万ドルで,前年度の7890万ドルと比べ15%増加した。GAAPベースの純損失は640万ドル(1株当たり損失0.04ドル)で,前年度の純損失1億4020万ドル(1株当たり損失0.83ドル)から赤字幅を縮小した。
「2003会計年度は,企業向け製品やサービスの業績が堅調だった。厳しい経済状況のなか,4期連続で売上高が増加した。また営業キャッシュ・フローの向上と,営業損失の縮小にも成功した」(Red Hat社執行副社長兼CFOのKevin Thompson氏)
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