米Unisys社は,Windowaベースのエンタープライズ・ソリューションに向けたサーバーとアプリケーションの管理を容易にする新しい「Unisys Sentinel」製品を,米国時間3月24日に発表した。

 自己管理ソリューションを提供する構想の一環として,新しい「Application Sentinel」と「Server Sentinel 2.0」製品は,操作性と相互運用性を向上させながら,管理コストを削減し,ネットワーク内の効率を高める。

 新しいApplication Sentinel製品は,「Unisys ES7000」プラットフォームまたはWindowsパーティションにインストールされた「ClearPath」サーバー上で動作する人気のアプリケーションとデータベース・ソリューションの管理をする。パフォーマンスを最適化するための機能,アプリケーション負荷管理,パフォーマンス・モニター,クラスタ負荷管理,アプリケーション最適化,アプリケーション検出,管理機能を提供する。また,中央ソースからの複数,混合負荷の管理を容易にする機能も提供している。

 Application Sentinelは,「Application Sentinel Server for Consolidation」「Application Sentinel for Resource Management」「Application Sentinel for SQL Server」の3つのモジュールから構成されており,ユーザーは,必要に応じてプロセサ・ベースで別々にライセンスを購入できるようになっている。

 Application Sentinel Server for Consolidationは,ネットワーク管理者が,ネットワークの重要なアプリケーションのマップ,トラックを支援し,新しいUnisysサーバーにアプリケーションの配備または移行するための相互運用性,競合のテストを行う。

 Application Sentinel for Resource Managementは,最適なパフォーマンスを実現するために,管理者が負荷の管理や基幹業務アプリケーション向けにリソースを割り当てるのを支援する。

 Application Sentinel for SQL Serverは,SQLデータベースのパフォーマンスを最適化する。高可用性を実現するために,高度なモニタリングと診断ツールを収録している。

 Server Sentinel 2.0は,容易になったサーバー管理機能を新しいレベルに拡張する。新しい自己管理と自己修復を提供するとともに,重要なセキュリティ強化を加えている。

 同製品は,「NetIQ AppManager」を組み込んで,Unisysサーバーのパフォーマンスの分析と最適化を行っている。この組み合わせにより,物理的なハードウエア,オペレーティング・システム,またMicrosoft Exchange,SQL Server,Active Directoryといったサーバー・アプリケーションのモニタリングと迅速な診断,修復機能が提供される。

 同社は,引き続きデータ・センター向け自己管理技術の開発と提供を予定しており,ポートフォリオの拡張を計画している。同年後半には,新製品が発表される予定。現在,Unisys Application SentinelとServer Sentinel 2.0は,Unisys ES7000とWindowsパーティションで動作するClearPathサーバー上で利用できる。

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