米Unisysが米国時間12月11日に,セキュリティに関する新たな取り組み「Zero-Gap Security Planning」について明らかにした。企業向けの統合セキュリティ・サービスおよびソリューションに注力する。

 今回発表した取り組みでは,Unisys社チーフ・セキュリティ・アドバイザのSunil Misra氏が責任者を務める。セキュリティに関するベスト・プラクティスを顧客に助言し,Zero-Gap Security Planningの展開を促進する。

 「セキュリティを全体的に把握しなければ,事業のあらゆる側面に影響を与えるリスクを低減することはできない。Zero-Gap Security Planningは,広範な視野とソリューションを顧客に提供する」(Misra氏)

 Zero-Gap Security Planningでは,各種の既存および新たなセキュリティ・ソリューションとサービスの統合を図る。セキュリティ・ホールの検出,潜在的トラブルの検証,解決すべき問題の優先付けに向けた手法を提供する。企業インフラや認証,コラボレーション,プライバシに関する戦略的コンサルティング,構築およびプランニング,設計,導入および管理サービスを手がける。

 またUnisys社は,世界4カ所にセキュリティ・サービス・センターを開設したことを明らかにした。同センターがかかえるセキュリティ・コンサルタントは合計1500人にのぼるという。

 なおUnisys社は,同社のリソースを有効に配備するために,9カ月にわたって多数の企業のセキュリティを検証し,米国や海外の標準規格と法規による効果を調査したという。Misra氏は,「我が社の調査によると,多くの企業がセキュリティはITだけの問題と考えている。しかし実際は,ビジネスのあらゆるレベルに影響するビジネス・インテグレーションの重大な問題だ」と指摘した。

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