米Rambus社と大手DRAMメーカーのElpida Memory社は,Rambus社の開発したYellowstoneインタフェース技術のライセンス契約を締結したことを,米国時間3月24日に発表した。契約により,Elpida Memory社は,Yellowstoneインタフェース技術を付加価値の高いDRAM製品に組み込むことができるようになり,高バンド幅が必要となるアプリケーションに採用される予定。

 Yellowstoneメモリー・インタフェースは,メモリ性能を格段に向上させる技術。DRAMのピン数を削減するとともに,低コストのプリント基板とパッケージを利用できるため,システム・レベルでのコスト削減が可能となる。同社によれば,Yellowstoneメモリー・インタフェースは,拡張性のあるアーキテクチャを採用しているため,この先10年間にわたって消費者向けデジタル機器,ネットワーク機器,グラフィックなどのアプリケーション用に最適なメモリー・ソリューションとなる。

 「Yellowstoneのアーキテクチャは,高性能かつ低コストのメモリー・システム設計を提供するため,システム機器メーカーは,価格を抑えながらシステム・レベルで性能を格段に改善した次世代システム機器の提供が可能になる」(Rambus社メモリー・インタフェース事業部門副社長のLaura Stark氏)

◎関連記事
米Rambus,パラレル・インタフェース技術「Redwood(開発コード名)」を発表。約10倍のデータ転送速度を実現
米ラムバスが独インフィニオンとの特許係争で勝訴
米ラムバスが,ソニー,SCEI,東芝とライセンス契約を締結
米ラムバスが実効クロック周波数3.2GHzのデータ伝送技術「Yellowstone」を開発

発表資料へ