米Rambus社は,開発コード名「Redwood」と呼ばれるパラレル・インタフェース・ファミリを米国時間2月17日に発表した。400MHz~6.4GHz/ピンのデータ転送速度を提供する。これは,最新のプロセサのバスに比べて約10倍のデータ転送速度に該当する。

 同パラレル・バス・インタフェースのファミリは,プロセサ,チップセット,ネットワーク・チップの接続など,ボード上の複数チップ間を接続する。低レイテンシで低消費電力を実現している。ピンごとの帯域幅が広く,パッケージ,ボード,システム全体のコストを削減させるとともに,既存のHyperTransport,SPI-4,RapidIOといったLVDSベースの標準と下方互換を持つ。下方互換を実現するために,同社は顧客にさまざまな動作周波数と電圧サポートを提供している。

 Redwoodは,400MHz~6.4GHzデータ転送速度,LVDS信号形式,既存の標準技術との下方互換,配線路技術であるFlexPhase技術などを提供する。これらすべての技術により,低コストのシステムにおいて6.4GHzのデータ転送速度が実現可能となった。

 パラレル・バスのロジック・インタフェースであるRedwoodファミリは,現在ライセンシングが行われている。同技術に関する詳細は,同社Webサイトに記載されている。また,同社は,Redwoodの技術的な詳細と利用方法を2月20日に行われる「Intel Developer Forum」にて発表する予定。

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