米QUALCOMM社は,Java 2 Micro Edition(J2ME)仮想マシン技術の開発と提供で米Sun Microsystems社と提携することを,米国時間3月13日に発表した。

 これらJ2ME技術は,QUALCOMM CDMA Technologies(QCT)のモバイル・ステーション・モデム(MSM)チップセット,「Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)」用APIである「BREWapi」と無線デバイス向けのシステム・ソフトウエアと互換性を持つ。J2MEに対応させることにより,既存のJavaアプリケーションが,モデル6xxxファミリのQCT MSMチップセット上で動作可能になるとともに,MSMのマルチメディア・スイート「Launchpad」を通じてパフォーマンスが最適化される。Javaランタイム環境は,QCTチップセットに他のJava技術対応デバイスとの互換性ももたらす。

 QUALCOMM社は,既存の開発プラットフォームとともに,BREWapi,J2MEをサポートすることにより,携帯電話製造業者と開発者に,組み込み型無線アプリケーションの開発を可能にする幅広い製品が提供できるようになる。QCTのJ2MEソリューションは,MSMチップセットのBREWapiソフトウエア・レイヤ上にビルトされる。Javaランタイム環境は,電話にシステム・ソフトウエアをロードする,またはMSM対応ハンドセットには無線でダウンロードして組み込みが可能。

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