米SanDiskはドイツ時間3月13日に,ドイツのハノーバーで開催中のCeBITにおける記者会見で4GバイトのCompactFlash(CF)カードを発表した。0.13ミクロン・プロセスのNAND型フラッシュ技術で製造されるType I CF形式のCFカードは,これまでの同社製品の最大容量だった1Gバイトの密度を4倍にした高密度コンポーネント・パッケージとなっている。

 同社によれば,カメラの解像度の向上とそれに伴うファイル・サイズの増大により,多くのプロフェッショナルとプレコンシューマ・クラスのカメラには,より容量が大きいメモリー・カードが必要とされている。また,大容量カードは,Motion JPEGビデオ・クリップと静画と動画の両方に向けたオーディ・サポートの追加によって需要が高まる。そのため,SanDiskが提供する4GバイトのType I型CFカードは,デジタル・イメージング市場の成長する部門の販売動向に完全に一致しているという。

 4GバイトのCFカードには,4000枚を越える高解像度の写真,1000曲を越えるデジタル音楽,DVD映画1本分が記録可能。同社はCeBITにて,2GバイトのType I CFカードも発表している。

 同CFカードは,Type I形式に準拠しており,どのようなCFスロットにも適合する。現在500を越える異なる消費者向け電子機器製品がCFスロットを搭載している。通常,大容量のCFカードは,Type Iよりも厚いType II形式で提供されているため,対応するデバイスも限られている。

 4GバイトのCompactFlashカードの推定小売価格は999.99ドル。2Gバイト版は499.99ドル。ともに同年夏の出荷が予定されている。

◎関連記事
米サンディスク,産業用メモリー・カードの新製品「Utility Grade CompactFlash」を発表
韓国サムスンが2GビットのNAND型フラッシュ・メモリーをサンプル出荷
米サンディスクがフランスの大手DPEチェーン店でフラッシュ・メモリの販売開始
ギガ・バイトの壁を越えたCFメモリー・カードが登場

発表資料へ