米SanDiskはドイツで現地時間11月12日,産業用メモリー・カードの新製品「Utility Grade CompactFlash」を発表した。ドイツのミュンヘンで開催されている展示会「Electronica 2002」で,同社がデモンストレーションしたもの。

 Utility Grade CompactFlashは「大規模のストレージ容量を低価格で提供する」(SanDisk社)。連続的な大容量ファイルの転送に向くとしている。

 同社の製品にはUtility Grade CompactFlashのほか,ミッションクリティカルなアプリケーション利用や過酷な条件の環境に対応する「Industrial Grade CompactFlash」「同PC Card」「同Flash Drive」,一般的な利用用の「Standard Grade CompactFlash」などがある。

 Utility Grade CompactFlashはバーコードの直列処理および追跡機能を備え,MTBF(平均故障間隔)は100万時間以上。耐衝撃性は最大2000Gで,「10フィート(約3メートル)の高さから落としても壊れないことを意味する」(SanDisk社)。容量は64Mバイト~1Gバイト(Type I)。OEM向けの価格は1Gバイト版が600ドル。

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