米LSI Logicは,LinuxベースのADSL Ethernet参照デザインを宅内機器メーカーに向けて米国時間2月19日に発表した。

 LSI Logic社は,同社のxDSLゲートウエイ製品ファミリー,HomeBASEのチップセットとLinuxオペレーティング・システムを統合した。同参照デザインにより,機器メーカーに対してコスト効率に優れ,開発時間を短縮するソリューションを提供する。

 同ソフトウエア・ソリューションは,2Mバイトのフラッシュ・メモリーと8MバイトのSDRAMしか必要としない。提供する機能には,Ethernetルーティング,ブリッジング,NAT,ファイヤウォール,PPPoE,DHCP機能などがある。複数の製品構成に対応するために,SAR,DMT,10/100 Ethernetといったさまざまな外部インタフェース向けデバイス・ドライバを収録する。VoIPとIPSecアプリケーションにも対応する。

 「Linuxベースの『HomeBASE』参照デザインは,ブリッジまたはルーター・モードのオペレーションに必要とされるすべてのハードウエアとソフトウエアに完全なソリューションを提供する。コストの削減と市場への製品投入時間の短縮に加え,『LSI Logic CoreWare』ポートフォリオにより次世代のゲートウェイ製品の柔軟な実装が可能になる」(同社DSL Products事業部門シニア・ディレクタのKumar Sivakumar氏)

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