「インターネットでプレゼントの購入を予定している米国の消費者は,ホリデー・シーズンにオンラインで平均235ドルを支出する」。米Gartnerの調査サービス部門GartnerG2が米国時間11月14日に,米国における消費者のホリデー・シーズンの支出に関する調査結果を発表した。これら消費者のオンライン支出額は,ギフト購入の予定支出額800ドルの4分の1を越える。
同社は,2002年9月に米国の1317人に対して電話により調査を行った。前年オンラインでギフトの購入を行った消費者の98%が同年もオンラインで購入すると回答している。
「オンラインで購入する主な理由として便利さが挙げられている。ホリデーの最中は,さらに消費者にとって便利さが重要となる。プレゼント購入の時間と労力を節約が,プレゼントの一部をオンラインで購入する一番の理由となっている」(同社のリサーチ・ディレクタのDavid Schehr氏)。
調査によれば,オンラインでプレゼントの購入を予定している消費者の58%が,カタログで欲しい物を見つけ,その後でWebを介して注文する機能を非常に重要だと考えていることが明らかになった。
いつでも購入できるという点や店舗の混雑や待ち時間を回避できるという点もオンラインでの購入を動機付ける要因として挙げられている。また,直接プレゼントを受取人に郵送できる機能,お薦めのプレゼントやガイドをオンラインで提供するのは,オンラインの購入習慣を促進する上でもっとも重要度が低い要因として挙げられた。
「今年のホリデー・シーズンでオンライン・チャネルに力を入れる小売業者は,マーケティング・メッセージとできるだけ速く簡単に購入できるようにするサイト・デザインに注力すべきである」(同氏)。
2002年ホリデー・シーズンの世界の売上高は,2001年から48.4%増の38億2000万ドルになると予測される。北米の消費者は,オンラインで15億7000万ドル支出するという。
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